GarageBand・Logic Pro X を使ったDTM/DAW(音源作成)やボーカル録音をし、Illustrator・Premier Pro・After Effectsでデザインやアニメーション作成をしている、WEBデザイナー & 童謡YouTuberのひまわりです。
静止画で背景を透過させるように、動画でも不要な部分を切り取っりたい!
背景が青のベタ塗りであるクロマキーが用意できない状況で動くものにマスクを掛けるのは至難の業ですが、After Effectsでは「ロトブラシツール」という素晴らしい機能があるようなので、使ってみた記録です。
完成イメージを持つ
まずはどのように加工したいのか、のイメージを先に固めましょう。
これがないと迷う迷う!
この機能は、長い時間には向いていませんので、長くても5秒程度?にマスクをかけるようにしましょう。
そして、「フル画質」で編集を始めると。境界線がきれいに取れるそうです。
今回は、「手前の壁」と「動く人物」を分けて使いたいと思っています。
人物から後ろの背景は不要なのでマスクで透過させます。
ペンツールでマスクをかける
まずは、手前の壁だけ抜き出したいと思います。
固定カメラで撮っているので、壁は動かないため、通常のペンツールでマスクをかけます。
レイヤーの編集画面にて、ペンツールを選択しましょう。
一つ一つ点を打っていって、丁寧に囲んでいきます。ズレたところは、後から修正も可能。
青い線が見えてますでしょうか?
ペンツールで必要な部分のまわりにラインを引いていくと・・・・マスクがかけられます。
ヨシ、できた!
ただ、指先が時々微妙に動くので、マスクと合わなくなって、背景が少し見えてしまうなどがありました。
ロトブラシツールでマスクをかける
ペンツールでラインを引いてマスクをかけても、その下が動くと、またマスクを動かさなければなりません。
これは相当な苦労が伴います(涙)
動きがある場所は「ロトブラシツール」を使用すると、負担が軽減されるようですので、とりあえずやってみる!
ロトブラシツールを起動する
ロトブラシツールはこのアイコンです。
こちらもコンポジションにではなく、レイヤーの編集画面で利用します。
ペンツールは、細かいところまできっちりラインを引くわけですが、ロトブラシツールは「だいたいここらへん」をブラシでなぞると、自動的に境目にマスクの境界線がひかれるという素晴らしい機能なのです。
よし、やってみよう!
・・・・あれ
うまく反応しない
黄色いエラーが出た
うまく反応しないな・・・と思ったら、画面下にエラーが出ていました。
エラー内容は以下です。
フレームレートが一致しないか、フィールドを含むフッテージがみつかりました。最適なロトブラシとエッジを調整の効果を得るには、レイヤーソースに一致するようにコンポジションを 30.028 fps に設定してください。
フレームレート? fps?
色々調べた結果、以下の対応方法のようでした。
コンポジションのフレームレートの変更をする
コンポジション設定の中に設定項目がありました!
現在は、フレームレートが29.97 になってますが、そこを 30.028 に変更するように言われているようですので、書き換えてみます。
改めて、ロトブラシツールで境界線をだいたい描く
フレームレートが整ってエラーが解消されたら、改めてロトブラシツールを使用していきます。
緑の●が出てくるので、切り抜きたい境界線に近い場所を「ゆる〜〜く、テキトーに」マウスで描いていきます。
人物を切り抜きたいので、ピンクの太線のような場所で、ゆる〜〜くマウスをクリックしたまま動かしてみました。
すると・・・・輪郭にあわせて自動で線が入りました
これは感動! 手作業で細かくやらなくても良いのですね。
髪の毛のゆるいラインや、洋服のシワに沿って、きれいに選択されています。感動!!
はみ出した場合は、commandを押しながら操作することにより、ポインターがマイナスマークになり、領域を狭めることが出来ます。
これはフォトショと同じですよね。
動画を再生すると、人物の動きに境界線がついてきてくれます。
もう、感動!!!
コマ送りで、はみ出した箇所がないかなどをチェックしながら、気になる箇所を調整していきます。
何度か再生をすると、段々と動く境目にラインがあってきます。
フリーズさせる
細かな調整が終わり整ったら、現在調整したものを「固める」という意味で「フリーズ」をかけます。
フリーズボタンを押すと、なにやら解析されていきます・・・・・
フリーズが終わった模様です・・・。
紫色のバーに、「ロトブラシとエッジを調整のの生成はフリーズされています。更新するにはフリーズを解除してください」というコメントが出ています。
コンボジション画面に戻って確認する
レイヤー編集画面では、マスクかけたの??と変化がわかりませんが、コンポジションの画面に戻って確認しましょう。
まとめ
動画にマスクをかけるときは、ロトブラシツールが便利でした。
通常はペンツールで手作業で境界線をつけていくのを、1フレームずつ自動で境界線を認識してくれる機能です。
- フル画質で編集をする
- ロトブラシツールは、レイヤーの編集で使う
- フレームレートを揃える(これをしないと、ロトブラシツールが反応せずエラー画面になる)
の3つの設定を行うと、スムーズに出来るようです。
なかなか肩がこる作業でしたが、これは面白い表現が色々できそうですよね!
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